まだ薄暗いのに、目が覚めてしまった。新聞屋さんのカブの音がしたから、3時半ぐらい。もういいや!と観念して起きて時計を見たら、まだ4時だー。
網戸からヒグラシの声が聴こえている。大きく波打つような、モノ寂しげで、どこかに引き込まれていく感じ響きが素晴らしい!30分くらい続いて、急に途切れるから不思議!
そうするうちに、一番鳥の鳴き声。今日は珍しくヒヨドリでしょうか。シジュウカラやハトの声も混じり、5時になるころは鳥の種類が混じりすぎて多くなってわからなくなりました。
今日は晴れそうです。
ヒグラシの声を聴いていたら、思い出した絵本がありました。「むぎばたけ」。
ずいぶん前に買ったものです。NACS-Jの研修を受けた時だから。主人公のハリネズミが、歌いながら麦畑を見に行くっていう話です。途中からウサギとカワネズミも加わります。
3匹がたどり着いたのは、大海原で歌っているかのような麦畑。とっても美しい絵本です。
そして、最後のページがこの絵本の神髄。
主人公はハリネズミだったのに、カワネズミで終わる。次の物語は、きっとカワネズミが主人公になっているんだ。
素敵なものは、伝わっていく。そっと静かに誰かに続いていく。そんなことを感じさせる絵本です。