青紅葉もほのかに赤みがついてきました。今日は福澤もろさんの本のご紹介です。ついでにCDも載せておくね。

もろさんは沼津出身のシンガーソングライターで、知られているのは「宇宙の唄」かな。1冊だけ小さな文庫本を書かれていて、タイトルは「宇宙からの手紙」。素朴で優しい挿絵も、もろさんが描いています。タイトルからムーのような怪しい雑誌を想像したらダメダーメ。穏やかな温かい内容だよ。喉の神様や桜や柿の木とお話したりするけど、もろさんが伝えたいのは「宇宙もみんなもつながっているよ。みんなが本当の幸せにきづくように・・・」だけです。もろさんが宇宙からもらったメッセージで、本の冒頭部分に書かれてます。

本の「夢で行った場所」の章をかいつまんで抜粋します。

『幼いころから毎日のように夢の中に出てくるおじいさんがいて、ある日、夢ですべての世界が見える山の麓にある虹の滝に連れていってもらう。金色のつるのトンネルを潜り七色の滝につくが、滝のしぶきが顔にかかった後、気づくと滝つぼの縁にひとり取り残されてしまう。怖いながらも帰ろうとしたら、岩で足を滑らせてしまう。その時に近くにあった細い葦のような植物に手を伸ばしたが、葉っぱがちぎれ、水の中へ沈んでしまった。』

ザックリで苦情がきそうですが、すみません。このブログはあまり知られていないから大丈夫だと思うけどね。

もろさんが7歳ごろの夢物語です。

おじいさんはそのあと助けてくれますが、急にいなくなった理由はお清めだからだ、と説明したそうです。

この「細い葦のような植物」は、朝起きた時に露にぬれた状態で右手に握りしめていました。茶色くしおれるまでずっと持っていたそうです。のちに、まだ若い稲の穂と葉っぱだった事が解ったと記されていました。

「すべての世界が見える山の麓にある虹の滝」の場所は、この本を書く前に、偶然飛行機から目撃したみたいです。実際にその場所は存在しているようです。詳しくは書かれていませんが日本のどこからしいです。

場所をご存じのかたはいらっしゃるはず。でもどこなのか知るより、自分の住んでる周りにもこんなに美しいところがあるんだ、と気づけたらいいんじゃないかな。稲の国に住んでいる私たちは、もう少し自然との付き合い方を見直せたらといいと思います。つい便利さを選んでしまう自分が言うのも偉そうですが。

人が手を加えない山々も、稲穂がそよぐ里山も、秋に鳴く虫の音も、美しいと感じられるのは幸せです。忙しいと難しいよね。ゆとりって大事だねー。

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きのもと

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